寝つきが悪い、寝ても疲れが取れない方へ

眠れない、浅い眠りの原因

大曽根 院長

睡眠に関するお悩みは、多くが「自律神経」が原因となって起こります。
自律神経をご存知ですか?

文字通り自律した神経で、自分で意識してコントロールができないのが、この自律神経です。

交感神経と副交感神経からなります。

私事ですが実は私は下戸でお酒は全く飲みませんし、アルコールが肌につくだけで真っ赤になります。

そんな私ですが昔、結婚式で友人スピーチを頼まれました。

私のスピーチが始まる直前、ご親戚が「スピーチ受けてくれて有難うね」とお酌にこられました。

やばいな、、と思いつつも、むげに断れずビールをゴクゴク。

普段ならフラフラ真っ赤ですが、スピーチ直前の緊張のせいで全く酔わないんですね。

しかし、スピーチを済ませ着席して安心したとたんに酔いが回りトイレに駆け込み・・あとはご想像にお任せします。

これ、実は自律神経(交感神経と副交感神経)の作用です。

緊張している時は交感神経優位で心拍が上がり呼吸も浅く、発汗します。

大昔で言えば、獲物を捕ったり、天敵から逃げたりで、もちろん眠くなるわけにはいかないです。また、胃腸を動かして消化している場合でもないので、長時間緊張が続くとお腹を下す方もいらっしゃいます。

リラックス時は副交感神経優位ですので、心拍もゆっくりで、深呼吸し、胃腸が動き出して、オヤスミ回復モードです。取った獲物を食べて消化し栄養を吸収して回復成長させて、また頑張ると言った所でしょうか。

前置きが長くなりましたが、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えスイッチが上手く働かない状態が寝つきの悪さや疲れが取れない原因のことは非常に多くあります。

自律神経以外だと、例えば加齢によるもの(頻尿や老人性不眠)が原因のこともあります。その場合は治療のアプローチも変わります。

大司治療院の睡眠に関するお悩みへのアプローチ

睡眠に関する症状の例

・寝つき

・眠りが浅い

・いびき

・睡眠時無呼吸症候群

・歯ぎしり

・食いしばり

自律神経を整えるのは鍼灸は得意分野です。

例えば胃のツボなどに鍼(はり)治療をすると、胃が動き始める事が有ります。

身体としては、胃が動く=リラックスモード(副交感神経優位)です。

なので、胃を動かしてあげることが、自律神経を整え、睡眠の改善につながるといった理屈です。

よく「深呼吸して落ち着いて」といいますが、これも理に適っており、横隔膜の上がり下がりで副交感神経優位な状態に持っていく手段です。

自律神経が乱れている患者さんは頚部が硬い事が多いのでその辺りに刺鍼したり、胃のツボと言われる各所に鍼治療をします。

効果が感じられるまでの期間は個人差がありますが、問診、触診などの生活仕事状況、体の状態を診ながら、栄養も含めてアドバイスしていきます。

(すでに病院に行かれている方でもドクターに診てもらいながら鍼治療も大丈夫です。)

大曽根 院長

睡眠の質は日々の生活の幸福度に大きく関わりますよね。鍼(はり)が睡眠に効くというのは意外な方も多いかもしれませんが、ぜひ試してみてください。

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